RAV4ハイブリッドが納車されてから3000kmほど走行した筆者が実際に測定した実燃費をレビューします。
良いポイントや、燃費に関する意外な落とし穴も見つかりましたのでまとめてみましたので是非ご覧下さい!!
街乗りや都心部、高速道路などを、エコモード、ノーマルモード、スポーツモードの走行モード全てで試してみました。
エアコンは21℃から24℃くらいで特に気にせず使うことで、より皆さんの実燃費に近づけるように意識しました。
筆者はのんびり運転でも、飛ばす運転でもなく、普通の運転をするタイプですのでちょうど平均値くらいの燃費で走れていると思います。(笑)
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主要幹線道や住宅地などで計測!!
ストップアンドゴーや渋滞も多く発生する主要幹線道路、住宅地などを1走行モードにつき30キロづつ走り燃費を計測してみました。
まずはエコモードから!!
約30キロほど普段通り走った燃費はこんな感じでした!

なんと、19.0km/l
最も燃費のよいエコモードではアクアやプリウスなどの燃費重視のエコカーに匹敵するような燃費を記録しました。
車両重量1600Kgを超えるRAV4ハイブリッドの燃費としては素晴らしいですよね。
モーターの馬力が非常に強く、モーターのアシスト時間や、EV走行の時間が非常に長い為これだけ燃費が良いのだと思います。
ちなみにRAV4のフロントモーターだけで馬力、トルクともにC-HRの1.8リッターのエンジンよりも強いです。すごいパワーですよね。
また、高速燃焼型のダイナミックフォースエンジンの燃費効率も素晴らしいですね。
他の車種では走りだしが重くなる印象のエコモードですが、RAV4ハイブリッドはエコモードでも必要十分な加速をしていきます。加速に関しては常時エコモードでも十分だと感じました。
ただ、エコモードにするとエアコンは弱くなるように設計されているのですが、この計測をした8月の夏場ではエアコンが弱くなったことでかなり暑くなりました。
●ノーマルモードの燃費
続いて同じような条件でノーマルモードでも走行してみました。

ノーマルモードでは17.1km/L
ノーマルモードでも十分ですね!恐るべき新型RAV4!
エコモードでも十分な加速でしたが、ノーマルモードにすると一気に俊敏性が増していきます。エアコンもエコモードと違い十分に風が出て快適でした。
燃費とエアコンなどのバランスから考えると夏場の暑い時期などは基本的にノーマルモードの設定がオススメです。
●スポーツモードの燃費
スポーツモードでもこれだけ燃費が良いです。

15.9リッターでした。スポーツモードでこの燃費…
燃費からは考えられないようなかなりスポーティな機動性に変わるので、正直、常にスポーツモードにする必要はないかもしれませんね。
高速道路で計測!!
高速道路でも同じように各走行モードを何も気にせず走行し燃費を計測してみました。
●エコモードの燃費

17.6km/L (一般道19.0km/L)
非常によい燃費ですが、先ほどの一般道より少し落ちました。
ちなみにハイブリッド車は高速道路では燃費が伸びません。
ハイブリッド車はおもに減速時にハイブリッドバッテリーに充電していきます。(エンジンブレーキやブレーキを踏むなど)
なので減速の機会が少ない高速道路では充電があまりできません。
また、モーターは高速走行が苦手な為、高速道路の走行時には普通のガソリン車のようにエンジンだけで走行しているからです。
正直、1600キロもあるRAV4では高速道路では更に燃費が落ちるかと思っていましたが、先程もお話した通りRAV4は非常にパワフルなモーターを積んでおり、高速道路の走行中もモーターが駆動することが多々ありました。その結果非常によい燃費で走行が可能となりました。
●ノーマルモードの燃費

16.2km/L (一般道17.1km/L)
一般道とリッター1キロ以下の燃費で走行できました。
モーターはエコモード同様にしっかりと駆動していて非常に低燃費で走れました。エコモードと比べると走行中の回転数がやや高めになり、アクセルを踏み込んだときのレスポンスがよくなります。その差が燃費差に現れたような体感でした。
●スポーツモードの燃費

14.3km/L (一般道15.9km/L)
スポーツモードで高速道路を走行すると常に回転数が高めになり、かなり燃費が落ちました。とはいえこのサイズのSUVとしては十分すぎる燃費なのですが(笑)
ガソリンを節約したいならスポーツモードはオススメできませんが、走行中のフィーリングはスポーツモードがダントツで1番よく気持ちよくできました。
アクセルを踏み込んだり旋回時には積極的にリヤモーターを駆動させて力強くアシストしてくれます。(電力垂れ流しなので燃費は落ちます(笑)
エアコンのデュアル機能を使ったら燃費が落ちた

RAV4にはフロントのエアコンの温度調節が左右独立でできるデュアル機能がついています。例えば運転席側20℃、助手席側25℃といったエアコンの温度設定ができ、非常に便利です。
しかし、このデュアルエアコン機能を使った状態で燃費計測を行ったところ燃費がかなり落ちました。
温度設定にもよりますが、片方が冷房、片方が暖房だとめちゃくちゃ燃費が落ちます(笑)
クーラーで電力を消費をしながら、エンジンを回して暖房の熱を作るのは相当負荷をかけるようです。
両側ともクーラーで異なる温度の場合でも、別の温度を作るのは相当の電力を使うのか、ノーマルモードで計測したところ
通常17.1km/L ⇒ デュアルエアコン使用時15.1km/Lと2キロくらい燃費が落ちました。
こんなことをするとRAV4の燃費がさらに伸びる!!
なにもしなくたって既にめちゃくちゃ燃費のいいRAV4ハイブリッドですが、更に燃費のよくなる方法をお伝えしますので、是非実践してみてくださいね!!
充電時間を増やす
先程お話しましたが、ハイブリッド車は減速時のエネルギーを利用して充電を行います。
・走行中にアクセルを離して惰性で走行しているとき
・エンジンブレーキがかかっているとき
・ブレーキを踏んで減速しているとき
ちなみに、走行する力以上のエンジン回転になったときにも充電を行っています。
充電がたくさんできればその分モーター走行できる時間が増えて燃費がよくなります。なので積極的に上に記載した充電する時間を長くすることで燃費がよくなっていきます。
ちょっとしたアクセルワーク
充電時間を長くしたら、今度はできるだけエンジンを回さず燃費をよくする走り方をお伝えします。
➀ アクセルをゆっくりと踏む
アクセルをゆっくりと踏みこみエンジンを回さないように加速していきます。モーターだけで走行できていると”EV”というマークがでるのでこの状態が好ましいです。

このEVマークを出す目安としては下の画像の黄色のラインよりも下で走るのが目安です。

アクセルを一瞬戻す
ある程度スピードが出てくると”EV”のマークが消えてモーターとエンジン両方を使った走行モードに切り替わります。
そのタイミングで一瞬アクセルを離してもう一度踏み直すと、再びEV走行に切り変わり、燃費がよくなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか??
非常に車両重量のある新型RAV4ですが、優れた熱効率のエンジンとパワーのあるモーターのおかげで、同クラスでは考えられないような低燃費を実現していますね!!
ガソリン車よりも、乗り方によって燃費が大きく左右されるのがハイブリッド。もしよかったらこの記事を参考に環境にも、お財布にも優しいエコ運転をしてみてください!!
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